広島東洋カープの本拠地「マツダスタジアム」。その魅力は、天然芝の美しさだけでなく、日本の球場では珍しい左右非対称なグラウンド形状にあります。シミュレーターの数値で見ると、レフトとライトで「ホームランの出やすさ」が全く異なることがわかります。
1.マツダスタジアムの基本スペック
当シミュレーター(NPB Stadium Mapper2026)に実装しているマツダスタジアムのデータです。
・フェンス距離:左翼101m/右翼100m/センター122m
・フェンスの高さ:
・左翼(直線部):3.6m
・中堅周辺:2.5m
・右翼の一部:3.0m〜3.4m
・標高:2m
正式名称「広島市民球場」として、2009年の開場以来、多くのドラマを生んできました。
2.シミュレーションのこだわりポイント
マツダスタジアムの判定ロジックで最も注力したのは、「方向によって全く異なるフェンス高」の再現です。
・「左翼高フェンス」のプレッシャー
レフト側はフェンスまでの距離が101mと長く、さらに高さが3.6mの直線的な形状をしています。シミュレーターで水平角度を「-20°以下(レフト方向)」に振ってみてください。他の場所なら入るライナー性の当たりが、この3.6mの壁に阻まれる「マツダ特有の厳しさ」を体感できます。
・中堅2.5mの「飛び込みやすさ」
一方で、センターから右中間にかけてはフェンス高が2.5mと非常に低く設定されています。ここでは外野手がラバーフェンスに足をかけて「ホームランキャッチ」を試みるシーンも多く、シミュレーターでも「通過高度」が低くてもHRになりやすい「スリル満点」な判定を楽しめます。
3.マツダスタジアムで「放り込む」ための条件
シミュレーターを使って検証した、左右で異なる攻略ラインです。
・右打ちバッターは「高さ」を意識
レフト方向は距離が長くフェンスも高いため、飛距離105m以上の放物線を描かないとスタンドまで届きません。
・左打ちバッターは「滞空時間」が鍵
ライト側は距離100mと比較的短いですが、一部フェンスが高くなっている箇所があります。SPAIAなどの分析でも、マツダスタジアムは左方向への本塁打割合が高い傾向にありますが、右方向への当たりもフェンスの低い箇所を狙えば十分に「is-HR」判定を狙えます。
まとめ
「左右対称が当たり前」だった日本の球場に一石を投じたマツダスタジアム。当シミュレーターでスライダーを左右に動かしてみれば、1メートル、数十センチの高さの違いがどれほど判定を左右するか、その「ボールパークの妙味」を数値で実感できるはずです。